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私の旅行セールス体験記

航空機をチャーター〜800名の海外大型団体〜



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800名のグアム4泊5日の旅行。この仕事は私のツーリスト人生最後の仕事でした。
私にとって最も心に残っているツアーであり、忘れることのできないツアーです。
このツアーを受注するきっかけは、新入社員までさかのぼります。
当時、ある海外旅行を実施した実績のある会社のリストをもとに、
飛び込みセールスをしていた時期がありました。入社してすぐのことです。
そのリストに掲載のあったこの会社を飛び込みセールスしたのです。

その時は、受付の方と話をしただけでした。
「去年、全社員でハワイに行きました。でも、今後は旅行の予定はありません。」
この会社は毎年旅行に行くわけではなく、何かの記念の年に行くという周年旅行を
大々的に実施する会社だったのです。

それ以来、半年に1回ぐらい様子を伺いにいくという、そんなのらりくらりとした、
付かず離れずのセールスが続きました。そんな期間が2年半過ぎた頃でした。

いつものようにあまり期待せずに、様子を伺いにセールスに行きました。
すると、なんと!1年後に全社員で旅行を計画し始めたところだ、とのこと。
それから私は意気揚々と旅行の企画案を出し続けました。

数ヵ月後、方面は「グアム」ということが決まりました。
もちろん、まだまだ、どの旅行会社で行くかは決まっていませんでした。
そんな中、「担当役員に最終プレゼンとして、企画案を出して下さい」と言われました。

まだそれで旅行会社が決まるかはわかりませんが、
かなり大きなアピールチャンスである事は間違いありませんでした。
私は上司に相談し、最終プレゼン前に、なんとしてでも現地に行って現場を見てきたい。
そしてその説得力を持って企画案を出したい。そうお願いしました。
その願いを受け入れて頂き、私は上司と2人で、グアムに飛びました。

今回の企画のポイントは、800名を収容するためのホテル選びでした。
グアムはハワイと違い、それほど大きなホテルはありません。
したがって800名を収容するための方法はある程度限られています。
お客さんの意向としては、できるだけホテルをわけずに、
全社員が1つのホテルで泊まりたいとのこと。

日本にいるときの情報では、800名収容できる部屋を確保できるホテルは、
レオパレスリゾートだけでした。レオパレスリゾートは、確かに全社員が一括で
泊まれるという利点はあります。

しかし、私としてはオススメできない決定的な点がありました。
それは、レオパレスリゾートの部屋から海が見えないことです。
タモン地区というグアム中心地域から約30分、内陸に入るのです。

日本から現地に問い合わせた状況では、海が見えるタモン地区にあるホテルで、
800名を一括収容できるホテルはない。
そんな回答がどの旅行会社にもあったようです。

お客さんが「ホテルは全社員が同じところで。」というのにこだわられていた条件を
考えると、レオパレスリゾートの宿泊は決定的で、
そこを軸にツアーを考えるしかないかに見えました。

私と上司はグアムに着いてから、本当にタモン地区には、800名を収容できる
ホテルはないのか?そこを確認するために時間を取りました。
現地の手配ランドオペレーターのマネージャーと合流し、
私たちは海の見えるタモン地区の大型ホテルを全て視察に行きました。

そして発見したのです。800名を収容できるホテルを1つ。
それがハイアットリージェンシーグアムでした。総客室数455。

但し、問題は収容はできても、ホテルの90%を超える部屋数を確保することは、
人気ホテルであればあるほど、難しいのです。
ハイアットはグアムで一番高級なホテルであり、人気もあります。

ランドオペレーターの経験では、未だかつてそれだけの部屋数を確保できた団体は
ないとのこと。そこで私と上司は、ハイアットの担当マネージャーに直談判しました。

「なんとかこの日程の、4泊分の部屋を確保して下さい。」私は確信していました。
このホテルを確保できるならば、必ずお客さんはこのホテルを選ぶと。
その場では即答できないからと言われ、その答えは、日本に帰ってから聞かされました。

「非常に厳しいキャンセルポリシーを守って頂けるなら、提供しましょう」
日本に帰って、そのように現地から連絡がありました。
日本からグアムに出張するのに経費は10万円単位で飛びます。
それだけのものをつぎ込んでもらっている会社に対しても、私と上司は、
このツアーを受注することに使命を感じていました。

「ハイアットで企画を出せる!」
これは必ず私たちにとって、大きな武器になると思いました。
プレゼン当日、こちらの思ったとおり、どの旅行会社もハイアットでの一括宿泊案は
提出できておらず、日本側での情報だけで、宿泊先の提案を出していたようでした。

役員の方々がハイアット宿泊案にものすごく興味を示しているようでした。
パワーポイントで作った1枚のページが、強烈なインパクトをもってハイアット宿泊を
決定付けたことを、私は後で聞きました。

それは、現地で私たちがデジカメで撮ってきた2枚の写真です。
ハイアットの部屋から「海」の見える写真。全室オーシャンビューです。

それと、レオパレスリゾートの部屋から「山」の見える写真。
この2枚の写真を比較して出し、グアムに何をしに行くのか?
それは朝起きた時に、綺麗な青い海を部屋から見るためではないでしょうか?
リゾートの醍醐味は、それではないでしょうか?
そんなイメージを強調させる1枚のプレゼンテーションでした。

その企画が大きなポイントとアドバンテージとなり、
最終的に近ツーを採用して頂くことになったのです。
ツアー当日から約1年前のことです。

それからはツアーの準備が始まり、私はその年、6回もグアムに行きました。
期間にすると約1ヶ月間はグアムで住んでいたようなものです。
ツアーは、全国から約800人の参加者。

関空と中部国際空港からはチャーター機を使うという大きなツアーでした。
ツアー当日、それはそれはいろいろな事がありました。
ここでは書ききれません。

細かい点はいろいろトラブルもありましたが、無事にツアーも終わり、
本田祐介は、近ツーの営業マンとしての人生を感謝と充実感の中で、
終わりを迎えることができたのです。

こんな素晴らしいお客さんと、上司と、添乗員さんと、多くの幸運に恵まれて、
私はこのツアーをさせて頂けたのだと思っています。
自分の力なんてものは、本当に小さなもの。私は多くの人に助けて頂いてきました。

その方達への感謝を忘れずにいること。
そして、私の今できることを、1歩1歩踏み出すこと。
それが大切なのだと思います。
目の前の小さな1歩が、ヒマラヤにも続いているのだから。
長々とお読み頂き、有難うございました。